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十勝うらほろ樂舎 代表理事 近江 正隆より新年のご挨拶

昨年は多くの皆様にお世話になり、心より感謝申し上げます。
皆様はお正月、いかがお過ごしでしたでしょうか。2024年は年が明けるとすぐに、能登半島地震が発生しました。自然の威力とその前に我々が抱く畏敬の念を再認識しました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、行方不明の方々の早い発見を心よりお祈り申し上げます。
今年のお正月、私は自然と向き合う時間を取り、そこで、4年間の「コロナ騒動」を振り返りました。「うらほろスタイル」の取り組みにより、浦幌町での次世代に引き継がれる地域づくりが進展したことに感慨を覚えます。子どもを中心に据えたまちづくりは、協働を促進し、孫世代の若者と支援する高齢者世代の新たな協力が、希望の光をもたらしているように感じます。
一方で、コロナ禍はVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)を予見する機会でもありました。我々の「生きる力」や「生き抜く力」が未熟であることも露呈しました。社会全体での自律的な人間が必要であり、既存の学校や教育機関だけでなく、大胆な変革が必要だと感じています。

昨年、若者との対話を通じて気づかされたことがあります。それは「働くこと」と「生きること」は本来同じであるということです。しかし、効率的な仕事と生活が分離し、働き過ぎに対する言葉はあるものの、生き過ぎについての議論が不足していると感じます。働き方改革ではなく、生き方改革が求められているのではないかと考えます。

私たちの手で解決しなければならない社会課題があります。その一つが「食糧安全保障への貢献」です。浦幌や北海道十勝が、この重要な役割を果たす可能性を秘めていると考えます。15年前に進められた「にっぽん食糧供給プロジェクト」は、その兆候を指摘したものでしたが、今こそ、このプロジェクト実現ができると感じています。若手生産者が経験を積み、成長し、青年部の仲間や食の絆を育む会の仲間たちと共に、本音で語り合いたいと思います。
課題は多いですが、忘れてはならないことがあります。それは、課題解決は辛いことではなく、自己成長や楽しみの一環であるということです。

毎年新たな課題が現れますが、笑顔で向き合い、次世代に良い背中を見せ続けたいと思います。本年も、どうか「うらほろ楽舎」をよろしくお願いいたします。

著者紹介

(近江正隆)

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