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色づいた山を眺めれば納得の秋の季語 「山粧う(やまよそおう)」

 秋がすっかり深まり、朝晩の気温は0度近くまで下がります。

 北海道での初めての秋。浦幌の街路樹は深紅に染まり、真っ直ぐに伸びた道を彩ります。道沿いの木々のみならず、山が日に日に色づいていくのを目の当たりにしました。

 思い出したのは、以前教科書で見た「山笑う」という言葉です。「山笑う」は、春の季語です。春の訪れとともに植物が芽吹く様子を表したものです。では、秋は?

 秋は「山粧う(よそおう)」。

 色づいた山を眺めれば納得の言葉です。これを機に紅葉について調べてみました。葉にはクロロフィル(葉緑素)という色素が存在します。このため、普段の葉が緑色に見えるのだそうです。しかし、冬が近づくと、このクロロフィルは養分として使われることで緑色が薄まり、他の色素が目立つようになるそうです。だから、黄色や赤に変化していくのですね。

 「紅葉は植物の冬支度なのか」また一つ、学びました。

 難しい話はさておき、私は、自然豊かな浦幌町のすてきな秋の表情を見ながら、冬支度に勤しんでいます。この文章を書いている間にも葉は落ち、なんだか冬の足音が。

「残り少ないであろう秋を満喫しなくちゃ」と色とりどりの秋を携帯に収める、うらほろいちねんせいのわたしなのでした。

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このコラムについて

15年勤めた教員を辞め、浦幌に飛び込んだ私が「うらほろいちねんせい」の目線でこの町をご紹介します。

著者紹介

(杉浦由記)

1986年広島県生まれ。10歳の時に、千葉県浦安市へ。
小学生の頃から、行事が好きで、仲間と共に何かを企画・運営することに夢中になった。
その経験から、小学校の教員を目指し、免許を取得。
東京都江戸川区、千葉県習志野市、市原市で15年間小学校の教員として働く。
教師として働く中で生まれた「本当に子どものためになる教育とは」「自分らしく働くとは」といった問いをもつように。
自問自答していたタイミングと、十勝うらほろ樂舎との出会いが重なり、2023年5月から浦幌へ。
現在は、自分自身の人間としての力を鍛えなおしながら、教育やスポーツを中心にたくましく豊かな人づくりに貢献できるよう奮闘している。
「出会いは必然」「思っていることは行動に表す」「人を大切にする」をモットーに頑張ります!

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