浦幌の学校生活を垣間見て、私が今まで経験してきた学校と異なる点があることに驚いています。私が気付いた「ええ?!」な学校事情をご紹介します。
「ええ?!」その① 体操服がない
浦幌に限らず、北海道全般なのでしょうか。体操服がないということに驚きました。自分が小学生の頃や教員だったころは、授業のある日に学校へ行って着替える、という流れでした。「北海道の子どもたちは体育の日にどうしているの?」と尋ねると、「体育の日は運動できる格好で学校に行くよ。」ということでした。ジャージなどに紅白帽をかぶって参加するようです。
「ええ?!」その② 小学生=ランドセルではない
時々、ランドセルでない鞄で登下校している子どもたちを見かけます。私の中では、小学校の間はランドセルというきまりに近い考えがあったので、リュックサックなどのかばんで通う姿は新鮮です。
「ええ?!」その③ 自転車登校不可の期間がある
「雪が降ったら自転車登校はなし」だそうです。初雪以降、冬の間は危ないから自転車では通わないことになっているのだそうです。なるほど…。
「ええ?!」その④ 体育館に暖房
「暖房なかったら凍っちゃうよ。」確かにそうですね。そうすると、体育館は本州よりも暖かいのでは?と思っています。本州の1時間目の体育館はとっても寒いです。ですよね、本州育ちのみなさま。
「ええ?!」その⑤ 冬の体育はスケート
噂にきいていた校庭にスケートリンクが現れる、は本当でした。保護者の方が中心となって整備されるそうです。浦幌の子ども達はみんなスケートを教わっています。これまでの知り合いでスケートを教わっているという人は数える人しかいませんでした。浦幌の子ども達やかつての子ども達(つまり大人のみなさん)は、学校で習うほか、スピードスケートやアイスホッケーをする人もいるのだそうです。子ども達が持っているバッグ。絵の具セットのバッグかと思いきや「スケートバッグだよ!」とのこと。初めて見ました。
学校という場を一つとっても文化が違っておもしろいです。地域の特性を活かした学校教育。身をもって体験しました。「都道府県を越えて学校生活の紹介をしあったらおもしろいだろうな。」と先生心が湧き上がるうらほろいちねんせいのわたしなのでした。
浦幌中学校の夕焼けが好きです。
橙色のスケートリンクで練習に励む子ども達の影にジーンと来ます。
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このコラムについて
15年勤めた教員を辞め、浦幌に飛び込んだ私が「うらほろいちねんせい」の目線でこの町をご紹介します。
著者紹介
(杉浦由記)
1986年広島県生まれ。10歳の時に、千葉県浦安市へ。
小学生の頃から、行事が好きで、仲間と共に何かを企画・運営することに夢中になった。
その経験から、小学校の教員を目指し、免許を取得。
東京都江戸川区、千葉県習志野市、市原市で15年間小学校の教員として働く。
教師として働く中で生まれた「本当に子どものためになる教育とは」「自分らしく働くとは」といった問いをもつように。
自問自答していたタイミングと、十勝うらほろ樂舎との出会いが重なり、2023年5月から浦幌へ。
現在は、自分自身の人間としての力を鍛えなおしながら、教育やスポーツを中心にたくましく豊かな人づくりに貢献できるよう奮闘している。
「出会いは必然」「思っていることは行動に表す」「人を大切にする」をモットーに頑張ります!