大学の入学式の時、和太鼓”楽”の演奏に一目惚れして、和太鼓を始めました。
身体中に響きわたる想像以上に大きな太鼓の音、仲間を鼓舞しあう活気ある掛け声、あっという間に会場全体が熱い熱気に包まれる圧巻の演奏は今でも忘れられません。
和太鼓”楽”は立命館アジア太平洋大学にある和太鼓サークルです。
息のあった迫力ある演奏が売りであり、私が在籍していた時のメンバー数は50人を超え、その半数が外国人で構成されていました。
それだけ人数がいると、演奏には全員参加できません。
オーディションで選べれたメンバー10名程度のみが参加できます。
和太鼓未経験の私は、なんとタイヤ練習(太鼓も人数分ないので、、)からスタートでしたが、持ち前の根性で1年生の秋にお客さん前での演奏デビューを果たしました。
大学3年生の冬ごろまでは本当に太鼓漬けの毎日でしたが、そのころ新型コロナウイルスが日本でも流行り始めサークル活動も無期限停止となりました。
そのまま卒業まで演奏の機会がなく、卒業となり少し寂しい気持ちを抱えていました。浦幌に来てから隣町 本別町の太鼓団体に所属させていただきましたが、あまりお客さんの前で演奏する機会がなく、やる気もなかなか出ない状況が続いていました。
今年に入り、コロナも落ち着き、浦幌町でもほぼ例年通りにお祭りが開催されました。
その際に演者として読んでいただき今年は2回ステージに立ちました。
久しぶりに多くの人の前で太鼓を叩くことができ、本当に嬉しかったです。
太鼓をたたいていると自分の可能性が無限大に感じられます。
体の底から力が漲って、想像以上に力強く叩くことができるんです。
太鼓は私の唯一の特技かもしれません。
自分自身も楽しみながら、これからも町のお祭りに参加していきたいです。
このコラムについて
浦幌での暮らしについて浦幌に住み始めて3年目の若者目線でご紹介します!
著者紹介
(佐々木 すみれ)
1998年仙台生まれ。育ちは札幌。2021年3月、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学を卒業。学生の半分が国際生で構成されるグローバルな環境で4年間を過ごす中で、新たな価値観に出会う楽しさを知り、英語は間違った英文を話す度胸だけがついた。 新卒で浦幌町の地域おこし協力隊となり、樂舎では主に広報とワークキャンプを担当している。
文章を書くのがとても好きなので、浦幌で生きる力を育みながら将来はどこでも生きていける逞しいライターになりたいです。