リポートリポート

大会前に子どもたちが目標に向けって挑戦。大会直前に届いた感動のエピソード?

みなさん。こんにちは。

今回も、前回に引き続き、「うらほろマラソン2022」を振り返ったお話をしたいと思います。今回は3回目。大会のメインである「キッズチャレンジ」で実際にあった“感動的なエピソード”を取り上げます。

 前回も取り上げた「事前取り組み」は「キッズチャレンジ」にエントリーした子どもたちが、大会前から1カ月間、自分で設定した目標に向かって挑戦した記録をするものです。2022年の大会では、浦幌町の子どもたちのチャレンジに対しては、大人(チャレンジサポーター)が一緒にサポートするようにしたので、大会前、みんなで町内を走る機会が多く、エントリーしていない子も一緒に走っていました。きっとその場が楽しかったのだと思います。

 私には、マラソンや長距離走に対して苦手意識を持っている子が多いのではないだろうか?という勝手な思い込みがありました。実際に聞いてみる中でも、「大好き」と答えた子はいませんでした。しかし、事前取り組み中のアンケートには、「みんなで走ると楽しかった」「走るのが苦手な私がこんなに頑張れるとは思わなかった」「毎日は無理だけど、やってみたら結構楽しかった」などという声をいただきました。”走ること”の楽しさを感じてもらえたことが、何よりも嬉しかったです。

 そんな意見に励まされながら、大会当日にむけて準備を進めていました。するとスタッフ経由で「当日(大会に)出るかずっと迷っていた娘が、みんなと一緒に事前チャレンジをやっていたら楽しくなったようで、やっぱり出たい!と言ってきました」という保護者さんからの声が届きました。その子はいつも引っ込み思案で、自分から”何かをしたい”ということはあまりなかったので、保護者さん自身も驚いた、とのこと。まさに娘さんが1歩踏み出した瞬間なのかなと思いました。

 この話を聞いた時に、やって良かったと心から思いました。とてつもないエネルギーをもらったことを今でも覚えています。

 ランナーとしての1歩はもちろん、新たなチャレンジの1歩を踏み出した人が非常に多かったのが「うらほろマラソン」の一つの特徴です。今年も皆さんにとって、素敵なチャレンジの場となるように精一杯頑張ります。

次回は「当日の様子について」です。お楽しみに!

このコラムについて

今年も開催できるよう動き出した「うらほろマラソン」。準備を始めたメンバーたちの舞台裏での出来事を綴っていきます。

著者紹介

(越膳 慧太)

静岡県出身、北海道教育大学釧路校に進学。地域とともにある学校という視点で教育を学ぶ。授業を通して出会った浦幌町に飛び込むことが、自分の想いを形にするために必要な経験だと考え、大学卒業後、地域おこし協力隊として十勝うらほろ樂舎に勤める。現在はワークキャンプ事業と高校から感じていたスポーツを入り口に子どもたちの未来をよりよくするためのスポーツプロジェクトにチャレンジ中。

意外な一面
地元沼津市で活動しているお笑い手品芸人「おのちゃんマン」の一番弟子。人を笑顔にすることなどは師匠からいただいた可能性が大きい。
「おのちゃんマン」は会社の社長の傍ら芸人をしており、「笑い療法士2級」を持ち、保育園からイベント、結婚式福祉施設、被災地でも“手品“を通し、笑顔を届けている。

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