このコラムは、「スポーツでの学びは社会に通づる」と考えている筆者が、筆者の感覚でスポーツで起きることを社会での出来事に捉えたり、社会の出来事をスポーツで捉えたりするコラムです。スポーツの価値が少しでも読者の皆様に伝わりましたら幸いです。
浦幌町ってすごい
浦幌町には、学生時代に全国大会に出場した経験者や全国大会で優勝した経験のある方々がいます。他にも箱根駅伝に出場された方や、甲子園に出場した方、バレーボールで全国大会に出たことがある方など、すごい経験を持っている方が多いです。先日お話ししていた農家さんもその1人で、スピードスケートで全国大会優勝したことがある方でした。
共通言語
その農家さんとお話ししているときに、最近よく「スポーツで例えると…」という表現をします。土の大切さ…、会社とは…、指導と人材育成など、多くお話をするのですが、私も含めて、よく様々な事象をスポーツで例えます。これは決して全国大会に出場経験があるとか、競技経験者であるなどは関係ないと思っています。もちろんディープな部分は、経験によって深みが出たりする可能性があります。しかし、スポーツをみたことがある、少しでもやったことがある場合、多くのことが”スポーツで例えることで分かりやすくなる”のではないかと思っています。
体育の授業などを通して、多くの方が何かしらのスポーツを経験したり、観たことがあると仮定すると、多くの人にとってスポーツは共通言語になりやすいのではないかと思います。
試してみましょう。
スポーツ以外の分野で、”努力の仕方”に悩んでいる方がいる場合(勉強など)、より良い努力の仕方をスポーツに例えてみてください。
私だったら、まずは得意分野を伸ばしましょう。という提案をした後にこうお伝えします。
「例えば、あなたは、サッカーのシュートが得意だったとします。それでも、自分が苦手な守備を練習しなきゃ、とか、もっと体力つけなきゃと考えて得意なシュートよりも不得意なことばかりやっていたらどうなるだろうか。不得意なことを克服することは大切だけど進歩の足並みは遅い。それよりもシュートを打つためのトラップや、ボールの受け方を練習した方が、あなたの得意分野であるシュートがもっともっと良くなるよ。まずは得意分野を見つけて、その周辺を伸ばしてみたら?」
もちろんそれが全てではありませんが、スポーツで学んだことやスポーツで起きている現象をうまく活用することで、スポーツ以外の場面で抱えている悩みや課題が、一歩解決するかもしれません。
私自身、現在町内中学校サッカー部の外部指導を担当しておりますが、よく日常生活でも一緒だ。サッカーと生活は繋がっているという話をよくします。”基礎の重要性”や”合意形成”など、他にも多くのことが日常生活や社会と繋がっているのではないかと思っています。
次回は実際に私がスポーツから学んだことを、体験談を通してお伝えできたらと思います。
この連鎖について
このコラムは、「スポーツでの学びは社会に通づる」と考えている筆者が、筆者の感覚でスポーツで起きることを社会での出来事に捉えたり、社会の出来事をスポーツで捉えたりするコラムです。スポーツの価値が少しでも読者の皆様に伝わりましたら幸いです。
著者紹介
(越膳 慧太)
静岡県出身、北海道教育大学釧路校に進学。地域とともにある学校という視点で教育を学ぶ。授業を通して出会った浦幌町に飛び込むことが、自分の想いを形にするために必要な経験だと考え、大学卒業後、地域おこし協力隊として十勝うらほろ樂舎に勤める。現在はワークキャンプ事業と高校から感じていたスポーツを入り口に子どもたちの未来をよりよくするためのスポーツプロジェクトにチャレンジ中。
意外な一面
地元沼津市で活動しているお笑い手品芸人「おのちゃんマン」の一番弟子。人を笑顔にすることなどは師匠からいただいた可能性が大きい。
「おのちゃんマン」は会社の社長の傍ら芸人をしており、「笑い療法士2級」を持ち、保育園からイベント、結婚式福祉施設、被災地でも“手品“を通し、笑顔を届けている。