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「ビビるな!不安の先にあるもの」

このコラムは、「スポーツでの学びは社会に通づる」と考えている筆者が、筆者の感覚でスポーツで起きることを社会での出来事に捉えたり、社会の出来事をスポーツで捉えたりするコラムです。スポーツの価値が少しでも読者の皆様に伝わりましたら幸いです。

やはりスポーツは社会に通ずると、子どもたちから学ぶ

 私は普段、中学生サッカー部の指導も行っています。昨年までは競技未経験の方が顧問だったためメインで担当しておりましたが、今年から競技経験者が顧問になられたので、現在はサブ的な役割です。私はどちらかというと個人にフォーカスをあてつつ、サッカーはもちろん、”サッカーを通した学びをどう設計していくか”などを模索しております。

その中で、子どもたちによく”ビビらず、チャレンジしていこう!などの声かけをすることがあります。その度にいつも、「自分はよくビビってるな〜」と反省をします。仕事面で成長したいとは思いつつ、どこかチャレンジすることや失敗をすることが怖かったりすることがあるのです。成長に失敗は必要であるということを理解しつつも、ビビりそして後回しにして後悔するというお決まりの流れです。

不安や恐怖は結果に対するフィードバックであったり、失敗やミスをしている自分が嫌だったりすることによって生まれていると勝手に推測しております。けれど、失敗やミスはいけないことなのでしょうか?

私は課題を発見することや、自分の新たな可能性に気づかせてくれるきっかけになるので、大変重要だと考えております。1番の失敗は”何もしないこと”だと思うのです。

ほかにも、子どもたちに伝えたいこと、伝える必要があることを伝えながら、自分も頑張らなきゃ!と身が引き締まる時が多々あるのです。そうやって子どもたちと刺激しあって日々を過ごしています。

トライアンドエラーの質を上げていけるか

 とはいえ、やはり失敗やミスは怖いものです。自分だけならまだしも、サッカーは11人で行うスポーツなので、チームメイトなどの存在も気にする必要があります。もしここで失敗したら何を言われるかわからない…というようなこともあるかもしれません。社会でもそうですよね。資料を提出しなかった時に、上司に注意される怖さ。仲間で仕事できないと思われてしまうことへの不安などがあるかと思います。けれど、それを乗り越えた時に、その不安はちっぽけなものに変わっていると思うのです。そんなことに悩んでいたんだ…とね。

なのでまず1歩踏み出す。そしてもう1歩踏み出しながら、最初の1歩よりもどうよくできるかといことを模索しながらトライしていく。

そのトライが自身の成長になり、さらには力になってゆくのだと思います。

トランク一つだけで浪漫飛行へ In The Sky

飛びまわれこの My Heart

そういうことです。

この連載について

「スポーツでの学びは社会に通づる」と考えている筆者が、筆者の感覚でスポーツで起きることを社会での出来事に捉えたり、社会の出来事をスポーツで捉えたりするコラムです。スポーツの価値が少しでも読者の皆様に伝わりましたら幸いです。

著者紹介

(越膳 慧太)

静岡県出身、北海道教育大学釧路校に進学。地域とともにある学校という視点で教育を学ぶ。授業を通して出会った浦幌町に飛び込むことが、自分の想いを形にするために必要な経験だと考え、大学卒業後、地域おこし協力隊として十勝うらほろ樂舎に勤める。現在はワークキャンプ事業と高校から感じていたスポーツを入り口に子どもたちの未来をよりよくするためのスポーツプロジェクトにチャレンジ中。

意外な一面
地元沼津市で活動しているお笑い手品芸人「おのちゃんマン」の一番弟子。人を笑顔にすることなどは師匠からいただいた可能性が大きい。
「おのちゃんマン」は会社の社長の傍ら芸人をしており、「笑い療法士2級」を持ち、保育園からイベント、結婚式福祉施設、被災地でも“手品“を通し、笑顔を届けている。

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