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焦るな自分!マラソンで学んだ「今の意味を見出す」ことの重要性

急がば回れ 〜見えてきた弱い自分〜

「うらほろマラソン2023」が終了しました。約1000名の参加者、約2500名の付き添いや応援、ゴールピクニックにきてくださった方々、45店舗の出店者様、200名のボランティアの方々、ゲスト、アンバサダーなど、非常に多くの方々にお力添えをいただき、無事に終えることができました。

 お客様の声や舞台裏のエピソードなどは、「うらほろマラソンへの道のり」シリーズでお知らせしますので、ぜひチェックをお願いいたします。

さて、今年は昨年よりも責任と業務量が大きい”統括”という立場を経験させていただきました。多くのボランティアの方がご協力いただく部門で、さらにお客様の満足度に繋がりやすい非常に重要なポジションです。昨年は、思ったように力になれず悔しい思いをしたからこそ、「なんとか貢献してやる」という強い気持ちで挑み続けました。

それでもやはり、今年で2回目となる新しい大会であるためか、うまくいかないことも起きます。そして、やったことがなく、わからないことも多発してきます。

 その中で1つ気づいたことがあります。業務を進めていくと、自分の責任や成長を意識しずぎたのか、わからないことに対して聞かずに、自分でなんとかすることに固執した自分がいました。わからないなりにやってみることも大切ですが、自分だけのアクションに留める必要はなかったと、今では思います。むしろ少しでも話を聞いてもらって、新しい視点やアイディアをもらった方が、見逃していた点に気づいたりと、新しい発見があるかもしれないとも思います。

しかし、そのときは、自分は「ここで聞いてしまったら逃げだ」「答えを焦ることはよくない」と思い込み、結局、そのまま処理しきれなかったり、先延ばしにして現実から逃げたりしていました。

そもそも未完成。失敗を通して学ぶことも重要な成長

そんな自分が招いたミスは、自分の脳内で完結して、サポートしてくれている方々に共有できていない事案が発生したり、自分で抱え込みすぎるが故に、手が回らなかったことがいくつもありました。

今回のチャレンジを通して学んだのは、わからないことを「わからないです」と言える勇気を持つということです。また、それ以上に成功を急がないことです。

シンプルですが、意外と成功をしている人を目の当たりにしたりすると、憧れてしまいます。しかし大切だなと思うのは、前回のコラムでも書きましたが、今の成功よりも未来で成功すること、成功し続けることが大切であると考えると、その経験をどう次に繋げていくかが、自分の中ではかなり重要だと思っております。わからないことを今、わからないという状態にするのではなく、考えた上で聞いて、そこで教えてもらったことを2度目に似たような時に応用できるようにする。つまり自分の引き出しにすることが大切だと思います。

どこか自分ができた気になるのではなく、より成長していくためにも、今の自分をしっかり受け止めて、その上でのアクションを丁寧にしていく。これが大切だと学びました。

苦しい期間の意味を見出せるか

スポーツでも同じだと思います。ゲームで得点を決めた選手や活躍した選手を目の当たりにすると、「自分も成功したい」「いいプレーをしたい」と思うことは当然だと思います。しかし、だからといって成功を急ぐのではなく、「では今の自分はそこに向かうために何が必要で、何が足りていないか」を丁寧に分析し、一度に成功を掴むのではなく、時には周りに協力をいただきながら自分の力をつけていくということが地道ですが、大切です。

つまりシンプルで、決して成功するためではなく、成長するためにも、しっかりと自分と向き合ってアクションしていくことで、結果的に少しずつ成功もついてくるのだと思います。

うまくいかないという期間は苦しくもありますが、そこが人生の面白いポイントなのかなと、今では思います。また、苦しいことをともに闘ってくれる仲間がいるかどうかもまた、ポイントなのかなと思います。僕はお世話になっている方々からの「頑張れ」というシンプルな言葉に、何度も救われました。

けれど何より、その苦しい期間の意味をしっかり見出して、乗り越えられる強い自分がいるかどうかが重要な気もしています。

人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて

keep on believing

そんなところでしょうか。

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このコラムについて

このコラムは、「スポーツでの学びは社会に通づる」と考えている筆者が、筆者の感覚でスポーツで起きることを社会での出来事に捉えたり、社会の出来事をスポーツで捉えたりするコラムです。スポーツの価値が少しでも読者の皆様に伝わりましたら幸いです。

著者紹介

(越膳 慧太)

静岡県出身、北海道教育大学釧路校に進学。地域とともにある学校という視点で教育を学ぶ。授業を通して出会った浦幌町に飛び込むことが、自分の想いを形にするために必要な経験だと考え、大学卒業後、地域おこし協力隊として十勝うらほろ樂舎に勤める。現在はワークキャンプ事業と高校から感じていたスポーツを入り口に子どもたちの未来をよりよくするためのスポーツプロジェクトにチャレンジ中。

意外な一面
地元沼津市で活動しているお笑い手品芸人「おのちゃんマン」の一番弟子。人を笑顔にすることなどは師匠からいただいた可能性が大きい。
「おのちゃんマン」は会社の社長の傍ら芸人をしており、「笑い療法士2級」を持ち、保育園からイベント、結婚式福祉施設、被災地でも“手品“を通し、笑顔を届けている。

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