リポートリポート

私にとっての “ごはん”

2023年5月、小学校教諭を辞めて千葉県から移住してきた杉浦さん(ゆきさんと呼んでいます)が十勝うらほろ樂舎スタッフとして加わりました。そして今では同じスポーツチームとして日々活動を共にしています。

 ゆきさんが来てから半年が経った11月、ぶっちゃけ今どうなのかが気になり、本人に聞いてみました。

「今まで小学校の先生をしていて毎日子どもたちと触れ合っていたのが、今は極端に子どもたちと関わる機会が減っているじゃないですか」 

「そうだね〜」

「どうですか?今はどんな気持ちで働いているんですか?」

「やっぱり、子どもが好き。私にとって、子どもたちと触れ合うって “ごはん” なの。ごはんってあったらあっただけ嬉しいでしょ?そんな感じ」

なるほど、と思いました。続けてゆきさんが言いました。

「でも、今は違う土壌に来たっていう認識かな。今までは経験してこなかったことをここではやっていて、色んなことを経験する中で私にしか出来ないことを探してる、って感じ。もしここで “ごはん” が欲しいって思うなら教員辞めなければ良いじゃんってことになるから。今目の前にあることを一生懸命やりたい、っていうのが1番思っていることかな」

 自分にとっての “ごはん” は何かを把握した上で、自分自身の最大化を図るために長く居た環境を離れて「未経験」の環境に飛び込んで、苦手だなと思うものでもとことん対峙しながら活動しているゆきさん。ここには書ききれなかったですが、とても素敵な方で、一緒にお仕事ができて良かったなと思うメンバーの1人です。

〜余談〜

 私は、弊社スタッフ内でもゆきさんと関わっている時間がかなり多い方だと思うのですが、「ブラックゆきさん」を見たことがありません。もし「ブラックゆきさん」を見たことがある方はご一報いただけますと、喜んで聞きに行きます。

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このコラムについて

浦幌3年目の地域おこし協力隊が、活動の中でいただいた一言をご紹介します!

著者紹介

(続 麻知子)

1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。

浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!

意外な一面
これはここだけの話だが、自分自身やろうと思えば何でも出来ると思っている。そして負けず嫌いな一面も。学生時代に教員を目指していたのには、当時苦手意識を持っていた先生を、自分が素敵な先生になって見返してやろうという気持ちが結構強かったということはあまり公表していない。

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