ある夏の日のことです。
どこの教室も窓を開け、日差し避けでカーテンを閉めているのが日常的な光景。その日は風が強くてカーテンが激しく動いており、私は「邪魔だなあ。固定しようかな」と思っていました。
そしたら1人の男の子に「まっち、まっちー」と呼ばれました。
「ん?」と答えると、
「まっち、風が強くてカーテンが踊ってるよ!」
私はカーテンを邪魔だと思っていましたが、小学生から見えるカーテンは決して邪魔ではありませんでした。そして、もし今の私がカーテンを邪魔だと思っていなくても、「踊っている」という表現はできたでしょうか。
あなたなら何と答えますか?
このコラムについて
私は学校の教育活動をサポートするため、平日・週4日で浦幌町内の小学校に通っています。そこでは、小学生に毎日様々なことを話しかけられます。小学生の言葉には、大人には思い付かない発想があります。このコラムでは、日々の私が小学生から言われることを紹介しようと思います。皆さんだったら、小学生にこのように言われた時にどう答えるのでしょうか。ぜひ考えながら読んでいただければと思います。
著者紹介
(続 麻知子)
1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。
浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!