リポートリポート


「まっちの寿命」

その日は図書室で新しく入った本のカバーを付ける作業をしていました。

私は作業を始めると夢中になってしまう傾向があり、その日も黙々と作業をし続けていまし

「わぁ!!!!!!!!!!!!」

「うわぁ!!!!」

いきなり、後ろからとてつもない大声で男の子が驚かせてきました。

基本がビビリな私なので、それにつられるように大声が出ました。

「びっくりするじゃん〜。今のでまっちの寿命1年縮んだわ」

と言うと、嬉しそうにその子は去っていって、その翌日も

「わぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

と驚かせてきました。

「うわぁ!マジでビビった!心臓に悪いわもう〜〜〜」と言うと、

「今のでまっちの寿命、3年は縮んだねっ」と軽快に去っていきました。

 結果、私の寿命は累計で14年縮まりました。

 このコラムについて

私は学校の教育活動をサポートするため、平日・週4日で浦幌町内の小学校に通っています。そこでは、小学生に毎日様々なことを話しかけられます。小学生の言葉には、大人には思い付かない発想があります。このコラムでは、日々の私が小学生から言われることを紹介しようと思います。皆さんだったら、小学生にこのように言われた時にどう答えるのでしょうか。ぜひ考えながら読んでいただければと思います。

著者紹介

(続 麻知子)

1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。

浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!

意外な一面
これはここだけの話だが、自分自身やろうと思えば何でも出来ると思っている。そして負けず嫌いな一面も。学生時代に教員を目指していたのには、当時苦手意識を持っていた先生を、自分が素敵な先生になって見返してやろうという気持ちが結構強かったということはあまり公表していない。

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