去年の秋頃のお話です。小学生たちは学習発表会の練習をしていました。
私が見ていたクラスは、演奏発表をすることになっており、みんなそれぞれの楽器を初めて手に持ち、練習していました。
そんな中でバスマスターという楽器の演奏に戸惑っている子がいました。楽譜を見てみると、めちゃくちゃ難しくて、大人でもしっかり練習しないと出来ないレベル。
「まっち、これ難しすぎるよ」と初めは嘆いていましたが、担任の先生に伝えてもう少し簡単な楽譜を用意してもらうことになりました。
練習時間を十分に取れない中で、本番が近づいてきています。
簡単な方の楽譜に変わっても嘆いていた子。私も「がんばれ!」としか言いようがありませんでした。
しかし、その子は嘆きながらもみんなが教室に戻っている中、音楽室でギリギリまで練習していました。
ある日、
「まっち、だいぶ弾けるようになったよ」
本番もミスなく大成功!
はじめは出来ないって思って諦めそうになっても、粘ってやり続けることで成果が出る、ということを小学生から教えらました。
このコラムについて
浦幌3年目の地域おこし協力隊が、活動の中でいただいた一言をご紹介します!
著者紹介
(続 麻知子)
1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。
浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!