リポートリポート

「獅子舞ってかっこいいだろ?」

8月の末、「浦幌神社夏季みこし祭り」に参加しました。私は開拓獅子舞の笛部隊として参加しました。

 今年の5月、浦幌開拓獅子舞保存会の方々がこれまでどのような取り組みをしてきたのかを、十勝うらほろ樂舎事務所にお話しに来られていました。私は札幌市出身で、これまで出店が並んでいるようなお祭りに足を運んだことしかなく、獅子舞を生で見たこともありませんでした。その獅子舞を生で見れるだけではなく、「一緒にやりませんか」とお誘いいただいたので、それはもう意気軒昂と「練習見に行きます!」と即答しました。

 8月上旬から練習が始まりました。初めはお祭り当日までの練習日が少なかったので、「なんとなくで一応練習をやるのかな〜」と気楽に思っていました。しかし、毎回ベテランの方の指導の声をたくさん聞き、みんな猛暑の中、しんどそうな表情で練習しており、「全然、なあなあでやっているんじゃない」と気づきました。

 お祭り当日、7時頃に集合し町内の行政区を巡って笛を吹き、17時頃に最後の場所に着きました。

「ラストだぞ〜!みんなやりきるぞ〜!」「おおーーーーーーーーー!」

数曲続けて獅子が舞い、天狗が舞い、笛の音が響きます。

 最後の曲が終わり、集まっていた小学生や町の方々からたくさんの拍手をいただきました。

「やりきったな〜。ちゃんと最後まで出来て良かったな」と安堵していたところ、保存会のメンバーの方が

「な?獅子舞ってかっこいいだろ?」

 誇りを持って活動しているのだと、その時強く感じました。

 獅子舞もかっこいいけど、開拓時代からの歴史を受け継ぎながら誇りを持って活動を続ける保存会の皆さんの姿がとてもかっこいいと感じた日でした。

★浦幌神社夏季みこし祭り https://www.urahorojinja.org/events/

★浦幌開拓獅子舞 https://www.northerncross.co.jp/bunkashigen/parts/10160.html

このコラムについて

 浦幌3年目の地域おこし協力隊が、活動の中でいただいた一言をご紹介します!

著者紹介

(続 麻知子)

1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。

浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!

意外な一面
これはここだけの話だが、自分自身やろうと思えば何でも出来ると思っている。そして負けず嫌いな一面も。学生時代に教員を目指していたのには、当時苦手意識を持っていた先生を、自分が素敵な先生になって見返してやろうという気持ちが結構強かったということはあまり公表していない。

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