私の地元でもある札幌で、高校時代の部活動(バレーボール)顧問の先生の還暦お祝い会をしました。
高校時代の同期や後輩が集まって、先生を囲んでお食事会。いつもは物静かな先生だった印象がありましたが、その日はこれまでの教員人生について沢山お話ししてくれました。大学卒業後、2校目に赴任した規律も何も守られていない学校で番長的存在だった生徒とバレーボールを本気でやったエピソードや、部員が2人で試合にも出られない生徒たちのエピソード、全国大会の主審をやっていた時のエピソードなど。
「俺自身は学生時代からかなり本気でバレーをしてきたけど、これまで色んなバレー部にで出会ってきた。それは強いチームだけじゃなくて本当に色々。でもその一つ一つにご縁があって関われたと思うから、全てのバレー部に良い思い出があるよ」
先生はそう話していました。
そして会の終盤に、先生がこのように言っていたことが印象的でした。
「バレーボールが生活の一部だったって言う人いるじゃない?俺はそうじゃなくて、バレーボールが中心の人生なんだよ」
そこまで没頭できる何かが自分にはあるのか。そう問われても私には答えられません。人生をかけて没頭できるものがあるって良いなと、思い出エピソードを笑顔で語る恩師を見て、そう感じました。
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このコラムについて
浦幌3年目の地域おこし協力隊が、活動の中でいただいた一言をご紹介します!
著者紹介
(続 麻知子)
1998年札幌生まれ。国語科教員を目指し、筑波大学日本語・日本文化学類に入学。大学では国内・海外問わず様々な地域に赴き、その地域の歴史や暮らし、人々の関係性を調査することで、自身の環境を振り返る機会となった。大学卒業後、浦幌町地域おこし協力隊に就任し、十勝うらほろ樂舎ヤングフェローとして浦幌町に関わる子どもたちや若者と共に「たくましく生き抜く力」を身につけ、次世代を主体とした地域づくりを目指している。
浦幌町に来て、町の方々の生の声から学ぶことがとても多いです!一緒に悩み考えながら地域づくりに関わっていきたいと思っています!